2010年9月27日月曜日

障がい者を雇用して成功している会社

障がい者を雇用して成功している会社
~株式会社アイエスエフネットハーモニー~

先日、アイエスエフネットハーモニーという会社を訪問していろんな刺激を受けました。障がい者が本当に活き活きと働いていて結果、業績向上に大きく貢献している会社です。今回はこの訪問について少し書いてみたいと思います。

株式会社アイエスエフネットハーモニー
アイエスエフネットハーモニーのブログ


あいさつが気持ちいい

入るなり「こんにちは!」とみんな大きな声で迎えてくれました。それは最近のコンビニや居酒屋で見かける「ただ大きな声を出す」というものではなく、ちゃんとこちらに向かって伝わるように発せられたものでした。(そういえば最近こんな気持ちの良い挨拶は聞いた事がなかったな)とスタートから感心させられました。立ち上がって、こちらを向いて、「こんにちは!」と元気よくあいさつして、深くおじぎをする。たったこれだけの事を最近の企業では「忙しい」という理由でやらなくなっています。先日ブログで「アナログデバイド」(造語)という記事を書いたのですが、本当に実感させられました。どちらが障がいがあって、どちらが健常か分からなくなってきました。

複合型の雇用形態

この会社は身体、知的、精神に障がいのある人だけでなく、ニートや引きこもりといった方まで雇用し、無理の無いように親御さんと相談しながら60才まで長く勤務できるようにとの目標を持って運営されてます。ほとんどの企業では数年で辞めざるをえない状況になるらしいのですが、それでは親御さんは老後も安心できません。続けられるという事実が本人の自信にもつながり、親御さんの安心にもつながります。また、レジャーや恋愛、結婚といった「やりたい事」が金銭的な理由で出来ないというのも寂しいですし、みんなの税金で生活しているという意識はやはり精神衛生上良くないと思います。ですが、そのような国の体制がないというのも事実で、雇用をもっと増やしていく必要があるということです。

特技を活かした実務

障がい者といっても一般の人に負けない特技を持った方が多くいらっしゃいます。ただそれを活かせる環境を提供するのが難しいということでなかなか企業ではそのような業務には就けず、清掃や簡単な事務処理になってしまうことも多いとの事ですが、ここでは数学の得意な人にはプログラミングをやってもらい、最近ではプログラミングのインストラクターのような業務もこなしている人もいました。

一般の人の意識も変えてしまう障がい者パワー

私が最も興味を持った話ですが、障がいのある方は本当に勤勉で真面目で、その上、自分が失敗することを自覚している為、作業が慎重で結果信頼性がすごく良いという結果となっていました。それが一般の方にも良い影響を与えるようで、1週間のうち数時間を一緒に業務することで今までついつい煙草休憩に行って30分ぐらい雑談をしてしまうような社員も業務時間内は本当に真面目になったそうです。1週間のうちの数時間を一緒に業務する事自体は売上や利益にはほとんど貢献しないので、周りからは反対されたそうですが、やってみるとこの数時間分の元をとるどころか他の部分で無駄が無くなり、品質が良くなり、利益があがったそうです。これはどの企業でも実施して見る価値はあるのではないでしょうか?

普通の生活でも積極的に接触を

電車の中やレジャー中に障がいのある方に会ってもついつい目をそらしがちで、どのように接触して良いか分からない事もあると思います。それは自分にとっても相手にとってもすごく寂しい状況です。普通の時から接触している人は何も考えなくても自ら接触していきます。自分もそうなりたいと思います。

アクセシビリティの観点から協力体制を

私自身、今後も今の気持ちを忘れないように、時々訪問させていただき、いろいろと教えて欲しい欲求にかられています。その為にも私も雇用に役にたてればといろいろと考えています。まず考えている事は、アクセシビリティ対策を考えている企業のWebサイト担当者との懸け橋になって、実際に障がいのある方はどれくらいサイトを不便に感じているのかをサービスとして提供できればと考えています。他にもいろいろと考えればアイデアは出てくると思います。皆さんもアイデアや、役に立ちたい、アクセシビリティ調査を依頼したい等ございましたら、私宛てでかまいませんのでご相談いただければと思います。可能な限り協力し、雇用を増やしていければと思います。

いろいろと書きたい事はまだまだありますが、本日はこのあたりで。
それでは。

 

2010年9月26日日曜日

9/26 Google Analytics 利用率は 36.3% (前週から0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、5社増えてました。

合計で 1,391社。前回の 36.2% から 0.1 ポイント増えて 36.3% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

今日は日本各地で運動会みたいですね。ウチも運動会でした。秋晴れの涼しい中での運動会だったので気持ち良く過ごせました。でもヘトヘトです。今日はこのくらいで。

それでは。

2010年9月25日土曜日

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(121)~(136)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(121)~(136)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで


今日の論語(121)「信なれば即(すなわ)ち人(ひと)任(にん)ず」
誠実であれば他人から信頼が得られ、全てを任せられるものだ。

今日の論語(122)「敏(びん)なれば即(すなわ)ち功あり」
敏速にことを処理すれば成績はあがる。

今日の論語(123)「恵(けい)なれば即(すなわ)ち以(もっ)て人を使うにたる」
上に立つものは恵み深くなければ人は喜んで働いてくれない。

今日の論語(124)「君子は其(そ)の親(しん)を施(す)てず」
君子は肉親を粗略にしてはならない。

今日の論語(125)「得(う)ることを見ては義を思う」
利益を目前にしたら大義を考える。すなわちそれを得ることが正しいか、理にかなってるかをまず考える。

今日の論語(126)「賢(けん)を尊(とうと)びて衆(しゅう)を容(い)る」
君子は賢人には尊敬の念をもって接し、一般の人々も寛容な態度で包容する。

今日の論語(127)「善(ぜん)を嘉(よみ)して不能を矜(あわれ)む」
善人(ぜんじん)をたたえながらも、能力の劣った人をも哀(あわれ)れむべきである。

今日の論語(128)「博(ひろ)く学びて篤(あつ)く志(こころざ)し、切(せつ)に問(と)いて近く思う」
ひろくなに事も学んで志をしっかりと定め、疑問に突き当たったら、すぐに人に教えを請い、それを身近なこととして考えれば、仁道を体得することが出来る。

今日の論語(129)「小人の過(あやま)つや必ず文(かざ)る」
小人は自分の犯したあやまちを、必ず覆(おお)い隠(かく)そうとする。

今日の論語(130)「君子に三変(さんべん)あり。これを望(のぞ)めば儼然(げんぜん)たり、これに即(つ)けば温(おん)なり、其の言を聴(き)けば厲(はげ)し」
君子の態度には三つの変化がある。遠くから望むと威厳があって恐れが多い。しかし近づいてみると、人情があり、温和で親しみ易い。話してみると、激しくいい加減なところがない。

今日の論語(131)「君子の過(あやま)ちは、日月(じつげつ)の食(しょく)の如(ごと)し」
君子の過ちは日食や月食と同じように、過てばだれにもかくさないから、人はみな目を向けるし、過ちを改めるから日食は月食が終わったようにみな彼を崇める。

今日の論語(132)「賢者は其(そ)の大なる者を識(し)り、不賢者(ふけんじゃ)は其の小(しょう)なる者を識る」
賢者は問題の根本となる重要なことに着眼し、一般の人は枝葉末節ばかり気ずき大きなところを知らない。

今日の論語(133)「允(まこと)に其の中(ちゅう)を執(と)れ」
偏(かたよ)らない中庸(ちゅうよう)の道は人間の常に守るべき大事な道である。

今日の論語(134)「命を知らざれば、以て君子為ることなし」
人にはおのずから天から授かった使命がある。その自覚を持たず、その使命を果たすべく日々努力しないものは、君子たる資格はない。

今日の論語(135)「礼を知らざれば、以って立つことなし」
社会を形成する人々が楽しく円満に日々を送るためには一定の秩序が必要になります。そうした秩序や調和をもたらす働きが礼です。だから礼がなければ世の中に立つことができないのです。

今日の論語(136)「言を知らざれば、以って人を知ることなし」
相手の言葉を十分に理解することなしに、その人の善悪を見分けたり、その人の長短、才能、性向を知ることはできない。


以上

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで

 

2010年9月23日木曜日

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(91)~(120)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(91)~(120)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで


今日の論語(91)「仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず」
仁徳のある人はかえりみてやましさがないから悩まないし、知者は道理をわきまえ聡明だから迷いがない。勇敢な人は恐れないものだ。

今日の論語(92)「君子は其(そ)の言の其の行ないに過ぎるを恥(は)ず」
君子は実行の伴わないで言葉ばかり多いことを恥とするものだ。

今日の論語(93)「人の己(おのれ)を知らざることを患(うれ)えず、己の能(のう)なきを患う」
他人が自分のことを分かってくれないと言って気にかけることはない、むしろ自分の能力が足りないことを心配すべきだ。

今日の論語(94)「我れは則(すなわ)ち暇(いとま)あらず」
しばしば人を批判するくせがあった弟子に対して言った言葉。わたしにはとても人を批判するひまはない。

今日の論語(95)「詐(いつわ)りを逆(むか)えず、信(しん)ぜられざるを億(おもんばか)らず」
人に接する場合、初めからその人がだましてるのだと憶測せず、わけもなくその人が不誠実だと疑わない。率直に相(あい)対することが大切だ。

今日の論語(96)「直(ちょく)を以(も)って怨(うら)に報(むく)い、徳(とく)を持って徳に報いん」
理不尽(りふじん)な仕打ちに対しては公平公正な判断で対処すべきで、徳にこそ恩徳をもって報いるべきである。

今日の論語(97)「天を怨(うら)まず、人をとがめず」
世に入れられなくっても、なすべきことをなし、天を怨むようなことはないし、人を責めることもしない。

今日の論語(98)「下学(かがく)して上達(じょうたつ)す」
身近などんな卑近なこともおろそかにせず、様々な人から学び日々上達し高遠な境地に到達していく。

今日の論語(99)「己を修(おさ)めて以って敬(けい)す」
先ず自(みずか)らの修養に努め、人に接し事にあたっては敬(うやま)い慎(つつし)む心を忘れない。

今日の論語(100)「遠(とお)き慮(おもんばかり)なきときは、必ず近き憂(うれい)あり」
遠く先々のことまで深い思慮をめぐらしておかなければ、必ず近い将来身近なところに災いがやってくる。

今日の論語(101)「君子は諸(こ)れを己(おのれ)に求む。小人は諸れを人に求む」
君子は、何事も自分に求め、自分に責任を課す。小人は何でも人の責任にする。

今日の論語(102)「君子は世を没(ぼっ)して名の称(しょう)せられざるを疾(にく)む」
君子は一生を終えて其の名が世に聞こえないことを憂う。

今日の論語(103)「言(げん)を以(も)って人を挙(あ)げず、人を以って言を廃(はい)せず」
君子は口がうまく善いことを言うからといって、其の人を重用、登用しない。またふだんの行ないがよくないからと、その人の善言まで退けない。

今日の論語(104)「己(おのれ)の欲せざる所(ところ)、人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ」
自分がされたくないことは、人にもしてはならない。

今日の論語(105)「衆(しゅう)之を悪(にく)むも必ず察(さつ)し、衆之を好むも必ず察す」
多くの人が憎んで嫌っている人でも、必ず自分自身で確かめるべきだ。誰もが好いていても、世評で人物判断するのではなく自分の目で確かめるべきだ。

今日の論語(106)「過(あやま)ちて改(あらた)めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う」
過ちを犯しても反省を怠り、悔い改めるることをしない、是こそが本当の過ちだ。人間である以上過ちをしない人なんかいないのだ。

今日の論語(107)「得ることを見ては義を思う」
利得を目前にしたときは、其の利を売ることが正しいか、理にかなってるか、それを先ず考えなければならない。

今日の論語(108)「君子は小知(しょうち)せしむべからずして、大受(だいじゅ)せしむべし」
君子には小さなことをあれこれとさせるのでなく、大事をやらせるべきである。君子は大きな任務を引き受けさせればやってのける。

今日の論語(109)「教えありて類(るい)なし」
人間としての品格は教育の如何で決まるのであって、その人の属する境遇や地位や貧富貴賤などとは関係ない。

今日の論語(110)「辞(じ)は達(たつ)するのみ」
言葉は意思が正確に相手に通じればそれで十分である。飾ったり長々と語ることは好ましいことではない。

今日の論語(111)「寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う」
人民が少ないとか貧困を憂うのでなく、人民が不平等だと思うことを心配すべきだ。不平等は不安定につながる。

今日の論語(112)「天下(てんか)道(みち)あれば、即(すなわ)ち庶人(しょじん)議(ぎ)せず」
天下の政治が正しく行われれば一般庶民が政治について物議をかもすことはない。

今日の論語(113)「直(なお)きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞(たもん)を友とするは、益(えき)なり」
正直な人、誠実な人、色んなことに通暁(つうぎょう)している人を友とするのは有益である。

今日の論語(114)「便辟(べんぺき)を友とし、善柔(ぜんじゅう)を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり」
こびへつらう人、あたりさわりは柔らかいが誠実さにかける人、心無く口先だけの人を友とするのは損だ。

今日の論語(115)「言未(いま)だ之に及ばずして言う、之を躁(そう)と謂(い)う」
まだ言うべきでないのに言ってしまうのは軽率である。人間が犯しやすいあやまちのひとつだ。

今日の論語(116)「言之(これ)におよびて言わざる、之を隠(いん)と謂(い)う」
言うべきときに言わないでかくしている。この隠ということも我々が犯しやすい過ちだ。

今日の論語(117)「礼を学(まな)ばざれば、以(も)って立つことなし」
礼を学ばずして、人間として世に立つことは出来ない。礼こそは世に立つ根幹である。礼には二つの意がある。社会の秩序安定をもたらす基本ということ。もうひとつはいわゆる社会生活を円滑ならしめるエチケット、マナーである。

今日の論語(118)「性(せい)相(あい)近し、習えば相遠し」
人間の天性はそれぞれそんなに違ったものではないが、習慣によって其の差が開いてくるものだ。ここに習慣は第二の天性といわれる所以(ゆえん)がある。

今日の論語(119)「恭(きょう)ならば即(すなわ)ち侮(あなど)られず」
態度が丁重で恭(うやうや)しければ、人から侮辱されたり、侮られることはない。

今日の論語(120)「寛(かん)なれば即(すなわ)ち衆(しゅう)を得(う)」
寛大であれば多くの人の心をとらえ、支持を得ることが出来る。


つづく

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで

 

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(61)~(90)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(61)~(90)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで


今日の論語(61)「未(いま)だ生をしらず、いずくんぞ死を知らん」
まだ、生きている人間の道さえ知らない者が、どうして死のこと、死んでからのことが分かろうか。死を知ろうとする前にまず生を知らないといけない。

今日の論語(62)「過(す)ぎたるは猶(な)お及(およ)ばざるがごとし」
何事も、ゆき過ぎるのは及ばないのと同じことだ。ようは中庸が大事だということです。

今日の論語(63)「所謂(いわゆる)大臣とは、道を以って君に事(つか)え、 不可なれば即(すなわ)ち止(や)む」
大臣とは正道をもって主君に仕え、もしそれが通用しなかったら職を辞すべきである。

今日の論語(64)「己(おのれ)に克(か)ちて礼に復(かえ)る」
私欲にうちかって自我を没し、節度を守り、言動を礼に合致させる。之が仁の道だ。

今日の論語(65)「内に省(かえり)みて疾(やま)しからずんば、夫(そ)れ何をか憂(うれ)え何をか懼(おそ)れん」
省みてやましさがなければ、人は心配することもおそれることもない。

今日の論語(66)「死生命あり、富貴天にあり」
生きるか死ぬか、偉くなるか金持ちになるか、これら全て天命であって、個人がどうすることも出来ないことだ。

今日の論語(67)「四海(しかい)の内(うち)、皆(みな)兄弟(けいてい)なり」
人に対して謙虚で礼儀正しく、真心をつくしてつきあえば、世の中の人は、皆兄弟です。

今日の論語(68)「民(たみ)、信(しん)なくんば立(た)たず」
信は社会存立の基礎であり、これがなくては国家も社会も成り立たない。為政者に対する不信、人間への不信、夫婦親子への不信、友人への不信等々不信に終始するなら人はこの世に生きていけない。

今日の論語(69)「君子は人の美(び)を成す」
徳のある人は人の欠点を取り立てることなく、その人を助けてその人の長所を伸ばし、善事を成し遂げさせるものだ。

今日の論語(70)「政は正なり」
政治の要諦(ようてい)は正しいことを行うことにある。

今日の論語(71)「其(そ)の悪(あく)を攻(せ)めて、人の悪を攻(せ)むるなし」
自らの悪い点をとことん責めて、他人の悪い点については寛大な態度とる。之で心中にある悪を取り除けるのではないか?

今日の論語(72)「君子は其(そ)の知らざるところに於(おい)ては、蓋(けだ)し闕如(けつじょ)す」
君子は自分が知らないことは、知ったかぶりをしないで黙(だま)っているものだ。

今日の論語(73)「其の身正しければ、令せざれども行わる。其の身正しからざれば、令すと雖(いえど)も従わず」
為政者自らが自分の行動を正しくすれば、命令を発しなくても事は自然と立派に遂行される。逆に行いが正しくないと、何度命令を下されても、誰もそれに従わない。

今日の論語(74)「苟(いやし)くも其の身を正しくせば、政(まつりごと)に従うに於いてか何かあらん。其の身を正すこと能(あた)わずんば、人を正すを如何せん」
もし為政者が自らを正しくすれば、国を治めるのに何の困難があろう?正しくすることができないで、どうして人を正すことができようか。

今日の論語(75)「近き者説(よろこ)べば、遠き者来たらん」
国を治めるには、まず近くの者に満足を与えるようにつとめるべきである。近くの者がよろこべば、遠くの者も、慕って集まり服従するであろう。

今日の論語(76)「速(すみや)かならんことを欲すれば、則(すなわ)ち達せず」
急ぎすぎてはならない。急ぎすぎると、結局目的は達せられない。

今日の論語(77)「小利(しょうり)を見れば、則(すなわ)ち大事(だいじ)成らず」
目先の小さな利益だけにとらわれると、大事を達成することはできない。

今日の論語(78)「己(おの)れを行なうに恥あり」
士とは、自分の行動に対して恥を知るものである。

今日の論語(79)「言必ず信、行い必ず果。硜硜(こうこう)然たる小人(しょうじん)なるかな」
言ったことは必ず守り、やるべきことは最後までやり抜く。これは士としてもつべき立派な資質ではあるが、それだけであれば、浅薄で人間として小さい。

今日の論語(80)「君子は和(わ)して同(どう)ぜず、小人(しょうじん)は同じて和せず」
君子は調和をとっても同調して徒党は組まないが、小人は徒党を組んで同調しない。(付和雷同の語源である)

今日の論語(81)「君子は事(つか)え易くして説(よろこ)ばしめ難し」
君子にはえこひいきがないから、仕えて仕えやすい。しかし、君子は小人のように、道理にかなっていない利欲は喜ばないから、喜ばせることが難しいものだ。

今日の論語(82)「君子は泰(ゆた)かにして驕(おご)らず、小人は驕りて泰ならず」
君子は自分に修めるところ深く確固たる信念もあり、物腰が静かで落ち着きがあって悠然としているが、小人は傲慢で落ち着きがない。

今日の論語(83)「剛毅(ごうき)木訥(ぼくとつ)、仁に近し」
意志が堅固で、果敢によくことを行い、しかも飾り気がなく素朴である、このような人は仁者に近い。

今日の論語(84)「徳ある者は必ず言あり。言ある者は必ずしも徳あらず」
道徳を身につけた人は、必ず筋道が通った立派な言葉を発する。しかし、口で立派なことを言う人が、かならずしも有徳の人とはかぎらない。

今日の論語(85)「仁者(じんしゃ)は必ず勇あり。勇者は必ずしも仁あらず」
仁徳のある人は心に患(うれ)いがなく自信があるから、必ず義を見れば行なう勇気がある。勇敢な人はときに血気にはやることもあって、必ずしも仁徳があるとは限らない。

今日の論語(86)「貧しくして怨むこと無きは難く、富みて驕ること無きは易し」
貧しいと、とかく世を怨(うら)み、他人をとがめがちである。だから貧しくても怨み言を言わないのは、非常に難しい。これに比し、富んでも傲慢にならないのは簡単なことである。

今日の論語(87)「利を見ては義を思い、危(あや)うきを見ては命を授(さず)く」
利益を目の前にしてもその利が義にかなったものかを考え、災難に遭遇したら敢然と命を投げ出す。

今日の論語(88)「君子は上達(じょうたつ)し、小人(しょうじん)は下達(かたつ)す」
君子は一歩一歩向上し高明の域に達し、小人は下に向かって利欲に志して下落していく。

今日の論語(89)「古(いにしえ)の学者は己(おの)れの為にし、今の学者は人の為にす」
昔の学者は自分の修養のために学問をした。今の学者は世間の評判や名誉を求めて学んでいる。

今日の論語(90)「君子は思うこと其(そ)の位(くらい)を出(い)でず」
君子は自分のおかれた立場に忠実で自分の本分を超えない。自分の職責には透徹した使命感を持つが、他人のことにむやみに手を出したり、口を挟んだりしない。


つづく

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで

 

2010年9月21日火曜日

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(31)~(60)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(31)~(60)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで


今日の論語(31)「之(これ)を知る者は、之を好む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」
何事も知ってるだけでなく、好むようにさらにはそれを楽しむようになるのが最高ですね。

今日の論語(32)「汝は画(かぎ)れり」
おまえは、やってみもしないで、自分に見切りをつけている。それではだめだ、という意味です。
人間は意外と自分の能力を含め自分自身について知らないものです。だからやる前から出来ないと思ったりして、自分で自分を制限しがちです。これが画(かぎ)るということです。

今日の論語(33)「文質(ぶんしつ)彬彬(ひんぴん)として、然(しか)る後に君子なり」
修養で身につけた外面的な美しさと内面の質朴さが、程よく調和バランスがとれていてこそ君子といえるのだ。

今日の論語(34)「博(ひろ)く文を学び、之を約(やく)するに礼をもってせば、亦(また)以ってそむかざるべきか」
広く学んで教養を深め、礼によってその知識をまとめて自分を律し行動していけば、道を踏み外すことはない。

今日の論語(35)「中庸の徳たるや、其(そ)れ至(いた)れるかな」
どちらにも片寄らない中庸は道徳の規範として最高のものである。

今日の論語(36)「事に臨(のぞ)んで懼(おそ)る」
大事に直面しては無謀な行動に走らず、身を慎むべきだ。

今日の論語(37)「不義にして富みかつ貴(たっと)きは、我において浮雲の如し」
不正をして金持ちになったり、偉くなったところで、そんなものは自分にとっては浮雲のように取るに足らないものだ。

今日の論語(38)「三人行(さんにんゆ)くときは、必ずわが師あり」
三人連れ立って行動をともにすれば、必ず手本となる先生がいるものだ。学ぶべきは積極的に学び、他人の欠点は自分の戒めとすればよい。

今日の論語(39)「難(かた)いかな恒(つね)あること」
いつも変わらぬ心持(恒心)を維持することは難しい。往々にして人は昨日と今日でその言動がちがったり、見栄を張り偽りの生活を続けがちだ。

今日の論語(40)「仁遠(とお)からんや。我仁を欲すれば、斯(ここ)に仁至る」
仁徳は遠いとろにあるものだろうか?仁を求めようと決心を固めれば、仁はその人のものとなる。道徳の実践に理屈や困難はない。

今日の論語(41)「君子は党(とう)せず」
立派な人物は、かたよって不公平な仲間びいきはしない。

今日の論語(42)「君子は坦(たい)らかに蕩蕩(とうとう)たり。小人は長(とこし)えに威威(せきせき)たり」
君子は心がゆったりしていて温和であるが、小人はたえずくよくよし、いつも心を痛めている、という意味です。

今日の論語(43)「子は温(おん)にしてはげし、威(い)あって猛(たけ)からず、恭(うやうや)しくて安(やす)し」
孔子は穏やかな中にも厳しさがあり、威厳があっても荒あらしいところはなく、恭しく慎み深い。

今日の論語(44)「顔色を正して、ここに信に近づく」
心は顔に表れるから、顔色を正してこそ、誠実の人に近づく事ができる。

今日の論語(45)「君子、親(しん)に篤(あつ)ければ、すなわち民(たみ)仁に興(おこ)る」
上に立つものが親族に手厚ければ、その徳風に感化されて、その下にある人々も自然と仁徳を重んじるようになる。

今日の論語(46)「故旧(こきゅう)遺(わす)れざれば、即(すなわ)ち民(たみ)うすからず」
上に立つものが古い知己や友人を手厚くもてなして忘れないなら、その下にいる人々もそれに感化され、人情も厚くなる。

今日の論語(47)「能を以って不能に問う」
才能があるにも拘らず、才能のない人にもたずねつくす。自分を深め広めるには、それぐらいの心がけが必要だ。

今日の論語(48)「士は以って弘毅(こうき)ならざるべからず」
士たる者は度量があって、意思が強く、毅然としていなくてはならない。

今日の論語(49)「危邦(きほう)には入らず、乱邦(らんぽう)には居(お)らず」
危険な国には入らず、乱れた国には住まない。

今日の論語(50)「邦(くに)、道なきに、富み且(か)つ貴(とうと)きは、恥(はじ)なり」
無道の国にあって、自分が金持ちで地位が高いのは人間としてむしろ恥ずべきことである。

今日の論語(51)「学は及(およ)ばざるが如(ごと)くす」
学習の心構えとしては、はるかに先を行く人を見失わないように追いかけるような気持ちですべきである。

今日の論語(52)「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし」
孔子は次の四つを絶つ。これらは根拠のないかんぐり、思い込んで無理を通す、頑固に意地を張る、自分本位に正しいと思うといった事。

今日の論語(53)「酒のみだれを為さず」
酒をを飲んでも乱行をするということはない。

今日の論語(54)「後生(こうせい)おそるべし。いずくんぞ来社(らいしゃ)の今にしかざるをしらんや」
若者は、おそるべきものだ。努力次第では将来どんな大きな仕事をするかわからない。何で後に来るものが今に及ばないと言えようか。

今日の論語(55)「歳(とし)寒くして、然(しか)る後に松柏(しょうはく)の凋む(しぼ)むに後(おく)るるを知る」
冬の厳しい寒さになって、初めて松や柏が枯れなく強く緑をたもっているかがわかる。人間もまた大事に遭遇してはじめて、その真価がわかる。

今日の論語(56)「四十(しじゅう)五十にして聞こゆるなきは、これ亦(また)畏(おそ)るるに足らざるのみ」
四十歳や五十歳になってもその名が周りや世間に聞こえないようならば、これはもう畏れるに足らない。それまでに人格を磨き、技能を高めるべく努力することが大切だ。

今日の論語(57)「知者は惑(まど)わず、仁者は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず」
物事の道理をわきまえた聡明な人は惑うことはない、仁徳のある人は憂いも心配もなく、勇敢な人はおそれることはない。

今日の論語(58)「与(とも)に立つべし。未(いま)だ与(とも)に権(はか)るべからず」
ともに行動をおこす事が出来る人であっても、かならずしも事物を正しく判断し、臨機応変の処置が取れるとは限らない。

今日の論語(59)「未(いま)だ之(こ)れを思わざるなり。夫(そ)れ何の遠きことか之あらん」
本当に気にかけているのなら、どうして遠いことがあろうか?本当に思っているのならどこであろうと問題でないはずだ。

今日の論語(60)「才あるも才あらざるも、亦(また)各々(おのおの)其(そ)の子を言う」
親というものは自分の子に才能があろうがなかろうがかわいいと思い、自分の子本意に考える。それが人情だ。


つづく

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで

 

2010年9月20日月曜日

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(1)~(30)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(1)~(30)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで


今日の論語(1)「巧言(こうげん)令色(れいしょく)、鮮(すく)なし仁」
巧みな言葉を遣い、顔色をよくして人のきげんをとるのは、仁者の心に欠ける、という意味です。

今日の論語(2)「人の己を知らざることを患(うれ)えず、人を知らざることを患う」
人が自分を認めてくれないのを心配するより、自分が人を知らないことの方を心配せよ、という意味です。

今日の論語(3)「朝(あした)に道を聞かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり」
朝に真の道を悟ることができたら、その晩死んでも本望だ、という意味です。

今日の論語(4)「利に放(よ)りて行えば、怨(うら)み多し」
利害ばかりで行動すれば、必ずや多くの怨恨が生まれるだろう、という意味です。

今日の論語(5)「位(くらい)なきことを患(うれ)えず、立つ所以を患う。己を知ること莫きを患えず、知らるべきことを為すを求む。」
官位のないのを憂えず、官位に適した資質があるかないかを心配するべきだ。人が自分を認めないのを恐れてはならないが、人が認めてくれる才能に値するかどうかを追究せよ、という意味です。

今日の論語(6)「父母の年は知らざるべからず。一(いつ)は即ち以て喜び、一は即ち以て懼(おそ)る」
父母の年は、子供として覚えていなければならない。一つには長寿を喜び、一つには老いるのを心配するためである、という意味です。

今日の論語(7)「賢(けん)を見ては斉(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みる」
賢徳な人に会えば自分もそうありたいと思い、愚劣な者に会えば心の中で自らを省みるものだ、という意味です。

今日の論語(8)「古者(こしゃ)、言(げん)をこれ出(いだ)さざるは、躬(み)の逮(およ)ばざるを恥じてなり」
昔の君子が軽々しく言葉を出さなかったのは、自分の行いがそれに及ばないことを恥じてのことである、という意味です。

今日の論語(9)「約(やく)を以ってこれを失する者は、鮮(すく)なし」
自らを戒めて失敗する人はほとんどいない、という意味です。

今日の論語(10)「君子は言(げん)に訥(とつ)にして、行(こう)に敏(びん)ならんと欲す」
君子は言葉がゆったりして慎み深くても、素早く実行しなくてはならない、という意味です。

今日の論語(11)「先ず其(そ)の言(げん)を行い、而(しか)して後(のち)にこれに従う」
まず実行することで、言葉はその次で、最後までやり遂げることだ、という意味です。

今日の論語(12)「君子は周(しゅう)して比(ひ)せず、小人は比して周せず」
君子は誰とでも親しみ合うが、お互いに馴れ合うことはない。小人はお互いに馴れ合うが、誰とも親しみ合うことはない、という意味です。

今日の論語(13)「学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し。思うて学ばざれば即ち殆(あやう)し」
学んでも自分で考えなければ、茫漠とした中に陥ってしまう、空想だけして学ばなければ、誤って不正の道に入ってしまう、という意味です。

今日の論語(14)「之(こ)れを知るを之れを知ると為(な)し、知らざるを知らずと為せ。是(こ)れ知れるなり」
知っていることは知っているとし、知らないことは知らないと認める。それが、ほんとうに知っているということだ、という意味です。

今日の論語(15)「異端を攻むるは、斯れ害のみ」
学問・技術などで、すべて正道をはずれたものを異端という。そして、この異端をも考究するのは、結局益よりも害が多い、という意味です。

今日の論語(16)「多くを聞いて疑わしきを闕(か)き、慎みて其の余を言えば、即ち、尤(とが)め寡(すく)なし」
できる限り多くの教えを聞き、それを自分が口にする時は真に納得できることに限り、他は口外することは慎むがよい、そうすれば、人から咎めを受けることも少なくてすむ、という意味です。

今日の論語(17)「直きを挙げて、諸(こ)れを枉(ま)がれるに錯(お)けば、則(すなわ)ち民服す」
正しい者を取り立てて人の上におけば、人民にせよ、部下にせよ、おのずから正しくなり、心服するに至るであろう、という意味です。

今日の論語(18)「善を挙げて不能を教うれば、則(すなわ)ち勧む」
善政をしこうと思うならば、まずよき人材を登用せよ。次には、無能の人々をも教え導いて、成績をあげさせるように導くがよい、という意味です。

今日の論語(19)「人にして信なくんば、其の可なるを知らざるなり」
人間関係、人間の社会は信義に基づいて成り立っている。信義なくしては人間関係も社会も成立しない、という意味です。

今日の論語(20)「義を見て為さざるは、勇なきなり」
こうするのが、あるいは、こういうのが人間として正しい道だと知りながら、自分の利益のため、または保身のために、あえてそうしない。それをわたしは勇気がない者という、という意味です。

今日の論語(21)「絵の事は素(そ)より後(のち)にす」
絵画においては、まず下地をよくすることで、色彩を施すのはそのあとのことだ。転じて、身を飾るよりも、まず修養につとめ、心の誠をもって根本とせよ、という意味です。

今日の論語(22)「君は臣を使うに礼を以てす」
上に立つものは、下に対するにまず礼を守る心がけを第一とせよ。このことが失われたら、社会はうまく成り立たない、という意味です。

今日の論語(23)「位(くらい)なきを患(うれ)えずして、立つ所以(ゆえん)を患う」
地位が得られないことを思いわずらうよりも、地位につくに足る実力を身につけるように努力することだ。

今日の論語(24)「君子は義に喩(さと)り、小人(しょうじん)は利に喩る」
物事を処理するにあたって、君子の頭にまず浮かぶのは、自分の行動が義にかなっているかどうかということであり、小人の考えることは、まず損得である。

今日の論語(25)「行(ゆ)くに径(こみち)に由(よ)らず」
大道をまっすぐに進めばよい。近道と見えても小道はやがて行き詰る。

今日の論語(26)「下問(かもん)を恥じず」
自分より年下の人にでも、地位の下の人にでも、ものを聞き、教えをこうことを、恥じてはならない、という意味です。

今日の論語(27)「久しくして之れを敬す」
交友の道はとかくなれるに従って、ぞんざいになりがちだ。長くつき合って、いっそう尊敬し合うあいだがらでありたい、という意味です。

今日の論語(28)「其の知には及ぶべし。其の愚には及ぶべからず」
知者としてふるまうことはやさしい。だが、平凡なおろかな人間としてふるまうことは、容易なわざではない、という意味です。

今日の論語(29)「善を伐(ほこ)ることなく、労を施すことなからん」
どんなによい行ないをしても、それを鼻にかけない。骨の折れる仕事は他人におしつけない、という意味です。

今日の論語(30)「怒りを遷さず、過ちを弐(ふたた)びせず」
腹が立っても、胸におさめて、その怒りを他の人、他のことに移さない。あやまちは二度くりかえさない、という意味です。


つづく

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで

 

2010年9月19日日曜日

9/19 Google Analytics 利用率は 36.2% (前週から0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、4社増えてました。

合計で 1,386社。前回の 36.1% から 0.1 ポイント増えて 36.2% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?夏の暑さもやっと和らぎ、夜は涼しく、秋らしくなってきました。ウチの子の学校では来週運動会です。毎日リレーの練習やダンスの振り付けの練習をしているようです。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、あなたの秋はどんな秋ですか?私は食べ過ぎないように注意しながらいろんなことにチャレンジしてみたいと思います。

それでは。

2010年9月16日木曜日

Webサイト高速化技法(4):難読化のメリット/デメリット

Webサイト高速化技法(4):難読化のメリット/デメリット

「難読化」という技術、ご存知でしょうか?

元々はソースコードが読める HTML/JavaScript の世界での流用や悪用、著作権被害などを防ぐために記号化し読みづらくすること、というものでした。ですが、最近は難読化したものを読みやすくするもの等も出てきており、あまり流用防止の為に難読化するというものを見なくなり、著名なライブラリが著作権対策の為に施しているもの以外では使われなくなってきたように思います。

難読化には別の使い道が

この難読化ですが、実はパフォーマンスに結構影響します。

 - サイズが小さくなることで読み込み速度があがる(数%)
 - 変数名が小さくなるのでローディングが速くなる(数%~数10%)
 - メモリ使用量が小さくなるのでキャッシュ回数が減り実質速くなる

などでトータル20~30%速くなることもあります。

- サイズが小さくなることで読み込み速度があがる(数%)

これは想像できますね。サイズが小さくなる事は画像なども同じで表示速度に大きく影響します。

- 変数名が小さくなるのでローディングが速くなる(数%~数10%)

これは分かりますでしょうか?実はこれが一番スピードに影響します。
「a」と「b」を比較するのと、
「abcdefghijklmnopqrstuvwxyz」と「abcdefghijklmnopqrstuvwxyz2」を
比較するのは人間の目でも明らかなように、PCでも速度は大きく違います。
これらは初期ローディング時に自動最適化を行い、2回目以降はキャッシュを利用することで速く実行する技術も採用されてますので、2回目以降はそんなに変わらなくなってますが、初回は大きく影響します。

- メモリ使用量が小さくなるのでキャッシュ回数が減り実質速くなる

これはHDDへの1回のアクセスが減るとパフォーマンスに大きく影響します。
以前のブログにも書いてますので参考にしてください。


「CPUとメモリとHDD ~チューニングの前に~」
http://uehama.blogspot.com/2010/02/cpuhdd.html


以上のように、パフォーマンスの面で見るとメリットが大きいです。

しかしデメリットもあります

主に保守性に問題があります。まずデバッグが複雑になり、管理(特に修正)が煩雑になります。

対策としては、プレビューで管理する時はそのままにして、テストから本番に上げるタイミングで関数の中だけを難読化するのがおすすめです。JSファイル全体を難読化してしまうと、バージョン管理が相当むずかしくなります。function 毎に分けて難読化することで、それぞれを管理しやすくなりますし、何かあった時のデバッグもしやすくなります。

難読化はルールさえしっかりして、保守性を保つ事ができれば、やった方が断然オトクです。是非試してみて下さい。

それでは。

2010年9月14日火曜日

アクセシビリティJIS 改正の概要と押さえるべき点(2)―情報収集のためのリンク集

アクセシビリティJIS 改正の概要と押さえるべき点(2)―情報収集のためのリンク集

今回はアクセシビリティ JIS の改正に関しての情報収集のためのサイトを紹介したいと思います。また、このページは時々更新していこうと思いますので、ブックマークしておいてもらえたらうれしいです。

JIS X 8341-3:2010 関連

※今回改正になっている内容が記載されています。まだこれから充実していくと思われますので、今後も随時追いかけていきます。

日本工業標準調査会 JIS検索
「x 8341-3」で検索すると表示されます。

JIS X 8341-3:2010 関連文書 | 公開資料&リンク集 | ウェブアクセシビリティ基盤委員会
最新情報に関して最も情報量が多いサイトです。

WCAG 2.0 情報

※今回の改正の基となっているガイドラインです。JIS版は未だ公開されてませんが、これらがそのまま使用されると思いますので、こちらを参考にしてください。

ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン (WCAG) 2.0
今回のJIS改正の基となっているガイドラインです。

WCAG 2.0 解説書
この達成基準が実装時の目標となります。

WCAG 2.0 実装方法集
実際に実装する際に役に立つページです。

チェックツール

※チェックツールもいろいろ発表になっています。私の所属している会社でもサポートしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

IBM Rational Policy Tester OnDemand
ハイエンドのチェックツールです。料金高いですが、その分信用に値します。

アイアクト「Web Status」

Infoaxia「Web Accessibility Toolbar」

富士通「WebInspector」


他にも有用な情報をご存知の方は是非お知らせください。掲載可能なものは掲載していきたいと思います。

それでは。

2010年9月12日日曜日

9/12 Google Analytics 利用率は 36.1% (前週から0.4ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、なんと 17社増えてました。

合計で 1,382社。前回の 35.7% から一気に 0.4ポイント増えて 36.1% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

先週ダウンしているWebサーバが多数あったのですが、どうやらリニューアルだったようです。ウチの会社もサイト制作やっていますが、過去を見ても9月と3月はリニューアルが多い月となってます。やはり今年も9月にリニューアルした会社は多いようです。

台風が過ぎて少し秋らしい季節になってきました。こういう時に夏の疲れがどっと出てきます。私もやられました。4日間熱が下がらず動くのが辛くなってしまいました。皆さんも無理はしないで疲れている時は休むようにしてください。

それでは。

2010年9月10日金曜日

アクセシビリティJIS 改正の概要と押さえるべき点(1)―今までとの違い

アクセシビリティJIS 改正の概要と押さえるべき点(1)―今までとの違い

前回の「プロローグ」から2週間近く経過しましたが、やっとシリーズ開始します。まずは今までのものとどう違うか?と言う点から説明したいと思います。

2004年版と今回の2010年版は全くの別物と考えた方が良い

2004年に公開された「JIS X 8341-3:2004」、それから6年が経過し新たに改正された「JIS X 8341-3:2010」。改正という名前から、2004年のものを分かりやすくしたとか、使いやすくした等との想像をしがちですが、「まったくの別モノ」と考えた方が正しいです。

2010年版は WCAG2.0 がベースになっている

2010年版は W3C から出されている WCAG 2.0 (Web Content Accessibility Guidelines 2.0) をベースとして考えられており、チェックする項目についても全て項番まで一緒になっています。違いといえばガイドラインの補足に2ページにまとめられていますが、基本的には言い回しの部分や、説明を記述する場所が違う程度で、チェックする項目についての違いはありません。

逆に 2004年版との違いは延々と14ページに渡って記載されています。2ページに対して14ページなので、2004年と比較する事自体、あまり意味の無いものとなっています。

なぜ 2004年版から大きく変わったのか?

いくつか理由があります。

・世界標準に合わせた方が運営しやすい

グローバル企業の場合、日本ではJIS、海外ではWCAG、といった具合に対象とチェック内容が違うと、国々での運用方法が変わってきます。統一させた方が運営はしやすいですし、後半の説明に出てきますが、チェックツールをワールドワイドで同じものが利用できるという点もメリットとなります。

・技術的に細かく書かれていた為、進歩の激しいWeb業界で陳腐化していた

2004年版はフレームやアニメーションGIF等最近ではあまり使われていない技術について細かく記載されていた為、最近ではあまり意味をなさなくなっていました。2010年版では陳腐化しないように技術的な表現は無くしてあります。

・抽象的な表現が多く、明確なゴールがない

「適切な文章をいれること」といったような抽象的な表現が多く、人によって OK/NG が変わるような記載となっていた為に点数化しづらく、ゴールを決めにくいという事がありました。2010年版では達成基準を設け、ゴールを決めやすくなっています。

こういった理由に加えて

・達成基準を設けることで、達成宣言を出せるようになった

どこまでやったら合格か、第三者にも判断できるようになりました。ただし、まだ達成宣言に関する詳細な仕様は確定していません。このあたりは後日公開される予定です。

・チェック手法が具体的になったことで、自動チェックツールでチックできる項目が増えた

Webサイトの運用は現在では複雑化してきていますし、ページ数が数千~数万といったサイトも多く存在します。それらを目視で確認する事自体困難ですので、ツールによるチェックが必須となります。その為、チェック手法を具体的に記載してあり、チェックツールが作り易くなっています。今後はチェックツールによる運営が標準となっていくことでしょう。

難しくなった点もあります

メリットばかりかというと、そうでもありません。今回の改正で分かりづらくなっている点もあります。

・技術的に陳腐化しないようにできるだけ技術名は使用せずに説明してある

そのため分かりづらい表現の部分が多々あります。これらは今後、別途具体的な記述方法などを記載した技術書が出てくる事になっています。

これからアクセシビリティ対策される方へ

まずはこの「JIS X 8341-3:2010」を読み、いきなり自分のサイトを目視で確認するのではなく、チェックツールを探してください(ここ、宣伝になりますが、弊社では「IBM Rational Policy Tester OnDemand」を採用しており、導入支援サービスを実施しております)。次に、どこまでやるのか?最初はミニマムスタートから始めるとして、何を優先とするか?といった点を決めます(このあたりも弊社にてコンサルティングさせていただいております)。チェックツールがあればチェックは簡単ですが、一部ツールではどうしてもできない点もあります。それらをどうするかも含めて決めたらスタートです。サイト制作を外部に任せている場合は、アクセシビリティ対策の為に+αの制作費用を要求される場合もありますので、制作会社との契約や予算、チェックエラー時のフローなどを決めて運用を開始します。ここでもミニマムスタートから実施し、少しずつ軌道修正していくことで自社サイトにあった対策を実施してくことができます。また、続ける事も大切です(弊社では運用コンサルティングも行ってますし、制作運用も行ってます。お気軽にご相談ください。)。

後半、宣伝が増えてしまいましたが、アクセシビリティは経験者に聞くのが最も手っ取り早いですし、結果、コストを安く抑え、期間を短くすることができます。是非、弊社のサービスもご利用ください。まずは気になった方はお気軽にご相談ください。 → http://www.vccorp.net/

それでは。

2010年9月6日月曜日

Webサイト高速化技法(3):きれいなHTMLを書く

Webサイト高速化技法(3):きれいなHTMLを書く

今回は前回の予告通り、サイトの内部に話を移していきます。

きれいなHTMLとは?

もうお分かりだと思いますが、「きれいなページ」ではなく「きれいなHTML」ですので、見た目の問題ではなく、文法通りにHTMLが書かれているかが問題になります。ブラウザは当然、文法通りに書かれていた方が気持ち良く読めますし、早く読めます。その分表示も早くなります。一度ブラウザの気持ちになって HTML を読んでみる事をおすすめいたします。

たとえば、「レンダリングエンジン」

ブラウザは、レンダリングエンジンという描画エンジンを抱えています。インターネット経由で取得した HTML や CSS の文法を読解し、画面描画の為に、どこに何を書くのか?を判断して描画していきます。

みなさんも今までにいろんなサイトを見てきたと思いますが、それらの表示パターンが何通りかあったのは気付いているのではないでしょうか?

(1) しばらく白い画面が続いて急に画面全体が表示されるパターン

これは古いサイトに良くあるパターンです。テーブルレイアウトを使っているとよくこの現象が出るのですが、テーブルで指定したサイズと画像で指定したサイズ、実際に読み込んだ画像のサイズが違うと全部が計算終わるまで表示が出来なくなり、表示されません。つまり、描画に必要な画像を全て読み終わるまでは真っ白な画面が続く事になります。

こうならないように、テーブルレイアウトは使わずに、画像の width/height 属性も全部に書くようにしてください。

(2) 読み込んだ画像から次々表示されるのでカクカク感があり、読み終わるまでクリックしづらいパターン

このパターンが最近多いのではないでしょうか?読み込んでいる最中に先にページの下部が表示され、そこをクリックしようとした瞬間にその上部が読み込まれ表示されることで、クリックした場所がズレて期待したページではないページへ移動したこともみなさんあると思います。

最近は ajax 技術を使って、それぞれのパーツを別々に読み込ませているサイトが増えてきています。その場合に、それぞれのパーツのサイズが決まってないとカクカク表示され、その度にレンダリングエンジンが再計算をして表示し直す為、それなりにCPUリソースも使います。

できるだけユーザーの為にもカクカク表示させないように、パーツの width/height をしっかり定義しておきましょう。

(3) 全体の枠(レイアウト)が先に表示されて、そこに次々と画像が貼り付けられていくパターン

実はこれが最も早く表示され、かつ、ユーザーにやさしい「きれいなHTML」です。しかし、ここまでこだわっているサイトが少ないのも実情です。上の2パターンは表示が終わるまでレンダリングエンジンが計算しっぱなしで、それなりの負荷も与え、読み終わるまでクリックしづらい状況が続きます。このパターンでは、読み終えた部分から表示され、レンダリングエンジンはレイアウトの再計算をすることが無いので負荷もなく、表示も早く、読み終えてないパーツも alt で説明を入れておく事で、読み込んでいる最中でもズレる事なくクリックしやすいのでユーザーにも優しいです。

対応方法は至って単純です。width/height が必要な項目(画像やテーブルなど)に全て width/height を定義すれば良いのです。そこで、読み終わった画像とのサイズの差が無いように注意が必要ですが、定義しておく事で、表示も負荷も軽くなります。何よりイライラが無くなって人にやさしいサイトになります。

ほかにも注意すべき点

ほかにも、最近気になるページとして「ブラウザのローディングが動いてないのにローディング中」のページがあります。ajax 技術を使っていて、タブのところのグルグルが止まったので、読み込み終了かと思ったら、まだ次から次へ表示される。しかもローディング中かどうか表示されてないので、いつ終わったかが分からない。こういったページが増えてきています。関係者はどこまで読めばクリックできるか分かるので気にならないのかもしれませんが、一般の人が見ると、「終わったの?まだ待った方がいいの?」と悩んでそれがストレスになる事もあります。 ajax とはいえ、ローディング中の場合はその旨表示させる事を義務と考えた方が良いと思います。

今回はレンダリングエンジン(おもに width/height )を取り上げましたが、他にもいろいろあります。まずはこの辺りから手をつけてみるのも良いかと思い3回目に紹介させていただきました。

4回目は未定です。

それでは。

2010年9月5日日曜日

9/5 Google Analytics 利用率は 35.7% (前週から0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて 4社増えてました。

合計で 1,365社。前回の 35.6% から 0.1ポイント増えて 35.7% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

今週はダウンしているWebサーバが多数ありました。リニューアル中でしょうか?来週大きく増える可能性もありますので注意して見てみたいと思います。

9月に入ってもまだまだ酷暑は続きます。予想では9月いっぱい続くそうですので、外出時は熱中症に気を付けて、室内の冷房との温度差で体調を崩さないようにしっかり栄養と睡眠をとるようにしてください。

それでは。

2010年9月3日金曜日

「グループ」と「チーム」の違い

「グループ」と「チーム」の違い

みなさん、「グループ」と「チーム」の違いを意識して使っていますでしょうか?
「作業グループ」や「プロジェクト・チーム」、「アイドルグループ」「チームK」等、いろんな場面で使われてますが、そもそも、この2つに違いはあるのでしょうか?

Yahoo!辞書で調べてみました。

グループ【group】
1 仲間。集団。「―旅行」
2 共通の性質で分類した、人や物の一団。群。
3 同系列に属する組織。「企業―」

チーム【team】
ある目的のために協力して行動するグループ。組。
スポーツや共同作業についていわれる。「―を組む」「野球―」


ということですので、

  共通の性質で集めた仲間  → グループ
  目的の為に集められた団体 → チーム

という風に分けられるかと思います。

グループは足し算、チームは掛け算

上記の内容から考えると、グループは同じ性質で集められる為に比較的まとまりがあり、団体生活を送る上では適している団体だと考えられます。一方、チームはある目的の為に集められ、それぞれに個性や特性があり役割が決まっている団体と考えられます。つまり、内部のメンバーが同じ作業をする団体=グループ、内部のメンバーがそれぞれ違う役割を持って作業をする団体=チームと言えるかと思います。

言い方を変えると、グループで効果を上げようとすると、それに比例するリソースを投入する必要があり(リソースに比例した効果)、チームで効果を上げようとすると、足りない部門のリソースを投入する感じです。

守る部門はグループ、攻める部門はチーム

他の見方をすると、グループはカスタマーサポートや現場の制作部隊のような同じ作業を行う団体で、チームは開発やマーケティングのような得意分野を役割分担して効果を上げようとする団体とも受け取れるかと思います。つまり、突出したスキルは必要なく、守る為に画一化されたサービスを提供するのがグループ、突出したスキルを有効活用し、より効果を上げる為の相乗効果を図るのがチームとなります。

グループに必要なのはマネージャー、チームに必要なのはリーダー

さらに違う見方をすると、グループをまとめる場合には誰かが遅れる事なく、みんながまとまって行動する為のマネージャー的役割が必要で、チームをまとめる場合にはそれぞれの長所を活かして、みんなで相乗効果を出し合って目標へ向かう為のリーダー的役割が必要だと思います。

ほかにもいろんな使い分けが

みなさんは使い分けていますか?みなさんも上記を参考に使い分けをしてみてください。

それでは。

2010年9月1日水曜日

Webサイト高速化技法(2):HTTPリクエスト数を減らす

Webサイト高速化技法(2):HTTPリクエスト数を減らす

これも1回目の「物理的に近い場所に置く」に近い概念となります。

Webサーバーをアメリカに置くとHTTPリクエスト1回でデータは地球を1周します。これがサーバーを近くに置いたとしても数10キロ~数100キロの「旅」は実施されます。この旅の回数を減らすのも大きなポイントです。サーバーの中で処理している時間、クライアントPCの中で処理されてレンダリングエンジンを実行する時間に比べて、データを転送している時間というのは物凄く大きな比重を占めます。また、このリクエスト回数が半分になれば、表示までの時間も半分に近いところまで短縮されます。

どうやってHTTPリクエスト数を減らすか?

単純に画像の数やJSの数を減らせばリクエスト数は減りますが、そうするとWebサイトはやはり地味になってしまいます。サイトのデザインを変えずにリクエスト数を減らす方法はないのでしょうか?

まず、「 @import を減らす」

これは非常に効きます。簡単に説明しますと、CSSファイル内に @import を記述した場合、

1. css ファイルを取得 → 解析 → @import 発見 → 次に読む CSS ファイルを判断
2. @import で記載されていた css ファイルを取得 → 解析・・・・

と、サーバーとクライアントPCの間を2往復します。これらは読み込まないと次のファイル名が分からないので、並行処理はできません。前のファイルを読み込んで解析するまで次のファイルを読み込みに行けません。単純に css ファイル1個の中に書くよりも HTTPリクエストは倍増し、時間も倍増します。極力 @import は使わずに 1つの cssファイル内に書ける分だけ書きましょう。

※注意:何事にも限度があります。あまり長すぎても今度は管理がしづらくなります。管理体系毎に最小の単位に分けて css を記述することをお勧めします。

次に、「 CSS スプライトを使う」

これも非常に有効です。1つの画像の中に何回も流用する画像をパネル状に並べて保存しておくことで、利用時にそれらを css で座標を指定して表示させる部分を切り抜いて使います。ですので、1つのページの中にある数十個の画像を1個にすることで圧倒的に転送時間を短縮させることができます。

※注意:これも同じく限度があります。追加・修正のある画像が中にあると、編集作業や css 定義しなおしが発生して非常に煩雑になってしまいます。次のリニューアルまでほぼ触らないと思われるものだけをピックアップして1枚の画像にするようにしましょう。

あとはひたすら、「ソースの結合」

JSファイルやCSSファイルを小さく数十個記述してあるサイトを良く見ますが、これらは単純にファイルをくっつけて 1枚の長いソースにする事で HTTPリクエストを減らす事ができます。

※注意:これも同じですね。あまり多くを結合してしまうと編集や加筆が非常に煩雑になってしまうことがあります。そうならない為にも、変更しないものだけを抽出することをお勧めいたします。

「 JSファイル圧縮」は?

圧縮という技術もあります。複数の画像やJSファイルを圧縮して1つにし、クライアントPCへロード後に解凍して利用することで、HTTPリクエスト回数を減らしたり、転送(取得)するデータ量を減らして高速化する技術です。しかしこれは最近ではあまり実施している企業はありません。というのも、圧縮してしまうと、ブラウザや利用先でウイルス等の危険性を謳われて取得できない事もある為です。効果はありますが、リスクもありますので、利用の際には細心の注意を払う必要があります。


上記の3つの手段を実施するだけでページの表示時間は大幅にカットされること間違いなしでしょう。前回の(!)の次にこの(2)の「HTTPリクエスト数を減らす」は是非とも実施して見てください。ただし、やりすぎると、編集・修正・プチリニューアル時に大変になりますので、そのあたりも注意しながら実施してください。

次は(3)ですが(3)では内部に話を移していく予定です。

それでは。