2010年9月23日木曜日

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(91)~(120)

北尾吉孝さんの「今日の論語」まとめ(91)~(120)

SBIホールディングス株式会社代表取締役CEOである、北尾吉孝さん( @yoshitaka_kitao )が毎日 twitter でつぶやかれてた「今日の論語」が一巡されたようなので、ここでちょっとまとめてみました。
(注:togetter ではありません。また、私が読みやすいように一部編集されてます。twitter でポストされたそのままではありませんのでご了承ください)

2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで


今日の論語(91)「仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず」
仁徳のある人はかえりみてやましさがないから悩まないし、知者は道理をわきまえ聡明だから迷いがない。勇敢な人は恐れないものだ。

今日の論語(92)「君子は其(そ)の言の其の行ないに過ぎるを恥(は)ず」
君子は実行の伴わないで言葉ばかり多いことを恥とするものだ。

今日の論語(93)「人の己(おのれ)を知らざることを患(うれ)えず、己の能(のう)なきを患う」
他人が自分のことを分かってくれないと言って気にかけることはない、むしろ自分の能力が足りないことを心配すべきだ。

今日の論語(94)「我れは則(すなわ)ち暇(いとま)あらず」
しばしば人を批判するくせがあった弟子に対して言った言葉。わたしにはとても人を批判するひまはない。

今日の論語(95)「詐(いつわ)りを逆(むか)えず、信(しん)ぜられざるを億(おもんばか)らず」
人に接する場合、初めからその人がだましてるのだと憶測せず、わけもなくその人が不誠実だと疑わない。率直に相(あい)対することが大切だ。

今日の論語(96)「直(ちょく)を以(も)って怨(うら)に報(むく)い、徳(とく)を持って徳に報いん」
理不尽(りふじん)な仕打ちに対しては公平公正な判断で対処すべきで、徳にこそ恩徳をもって報いるべきである。

今日の論語(97)「天を怨(うら)まず、人をとがめず」
世に入れられなくっても、なすべきことをなし、天を怨むようなことはないし、人を責めることもしない。

今日の論語(98)「下学(かがく)して上達(じょうたつ)す」
身近などんな卑近なこともおろそかにせず、様々な人から学び日々上達し高遠な境地に到達していく。

今日の論語(99)「己を修(おさ)めて以って敬(けい)す」
先ず自(みずか)らの修養に努め、人に接し事にあたっては敬(うやま)い慎(つつし)む心を忘れない。

今日の論語(100)「遠(とお)き慮(おもんばかり)なきときは、必ず近き憂(うれい)あり」
遠く先々のことまで深い思慮をめぐらしておかなければ、必ず近い将来身近なところに災いがやってくる。

今日の論語(101)「君子は諸(こ)れを己(おのれ)に求む。小人は諸れを人に求む」
君子は、何事も自分に求め、自分に責任を課す。小人は何でも人の責任にする。

今日の論語(102)「君子は世を没(ぼっ)して名の称(しょう)せられざるを疾(にく)む」
君子は一生を終えて其の名が世に聞こえないことを憂う。

今日の論語(103)「言(げん)を以(も)って人を挙(あ)げず、人を以って言を廃(はい)せず」
君子は口がうまく善いことを言うからといって、其の人を重用、登用しない。またふだんの行ないがよくないからと、その人の善言まで退けない。

今日の論語(104)「己(おのれ)の欲せざる所(ところ)、人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ」
自分がされたくないことは、人にもしてはならない。

今日の論語(105)「衆(しゅう)之を悪(にく)むも必ず察(さつ)し、衆之を好むも必ず察す」
多くの人が憎んで嫌っている人でも、必ず自分自身で確かめるべきだ。誰もが好いていても、世評で人物判断するのではなく自分の目で確かめるべきだ。

今日の論語(106)「過(あやま)ちて改(あらた)めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う」
過ちを犯しても反省を怠り、悔い改めるることをしない、是こそが本当の過ちだ。人間である以上過ちをしない人なんかいないのだ。

今日の論語(107)「得ることを見ては義を思う」
利得を目前にしたときは、其の利を売ることが正しいか、理にかなってるか、それを先ず考えなければならない。

今日の論語(108)「君子は小知(しょうち)せしむべからずして、大受(だいじゅ)せしむべし」
君子には小さなことをあれこれとさせるのでなく、大事をやらせるべきである。君子は大きな任務を引き受けさせればやってのける。

今日の論語(109)「教えありて類(るい)なし」
人間としての品格は教育の如何で決まるのであって、その人の属する境遇や地位や貧富貴賤などとは関係ない。

今日の論語(110)「辞(じ)は達(たつ)するのみ」
言葉は意思が正確に相手に通じればそれで十分である。飾ったり長々と語ることは好ましいことではない。

今日の論語(111)「寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う」
人民が少ないとか貧困を憂うのでなく、人民が不平等だと思うことを心配すべきだ。不平等は不安定につながる。

今日の論語(112)「天下(てんか)道(みち)あれば、即(すなわ)ち庶人(しょじん)議(ぎ)せず」
天下の政治が正しく行われれば一般庶民が政治について物議をかもすことはない。

今日の論語(113)「直(なお)きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞(たもん)を友とするは、益(えき)なり」
正直な人、誠実な人、色んなことに通暁(つうぎょう)している人を友とするのは有益である。

今日の論語(114)「便辟(べんぺき)を友とし、善柔(ぜんじゅう)を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり」
こびへつらう人、あたりさわりは柔らかいが誠実さにかける人、心無く口先だけの人を友とするのは損だ。

今日の論語(115)「言未(いま)だ之に及ばずして言う、之を躁(そう)と謂(い)う」
まだ言うべきでないのに言ってしまうのは軽率である。人間が犯しやすいあやまちのひとつだ。

今日の論語(116)「言之(これ)におよびて言わざる、之を隠(いん)と謂(い)う」
言うべきときに言わないでかくしている。この隠ということも我々が犯しやすい過ちだ。

今日の論語(117)「礼を学(まな)ばざれば、以(も)って立つことなし」
礼を学ばずして、人間として世に立つことは出来ない。礼こそは世に立つ根幹である。礼には二つの意がある。社会の秩序安定をもたらす基本ということ。もうひとつはいわゆる社会生活を円滑ならしめるエチケット、マナーである。

今日の論語(118)「性(せい)相(あい)近し、習えば相遠し」
人間の天性はそれぞれそんなに違ったものではないが、習慣によって其の差が開いてくるものだ。ここに習慣は第二の天性といわれる所以(ゆえん)がある。

今日の論語(119)「恭(きょう)ならば即(すなわ)ち侮(あなど)られず」
態度が丁重で恭(うやうや)しければ、人から侮辱されたり、侮られることはない。

今日の論語(120)「寛(かん)なれば即(すなわ)ち衆(しゅう)を得(う)」
寛大であれば多くの人の心をとらえ、支持を得ることが出来る。


つづく

※「今日の論語」まとめ
2010年2月8日(第1回)~ 3月19日(第30回)まで
2010年3月21日(第31回)~ 4月30日(第60回)まで
2010年5月6日(第61回)~ 6月16日(第90回)まで
2010年6月17日(第91回)~ 7月29日(第120回)まで
2010年7月30日(第121回)~ 8月20日(第136回)まで